とある國のヒメ


「色々と邪魔なんだよ。カイって。」

「あんたにとって邪魔なん・・・」

「だれが俺にとって、っていった?」

は?

「俺じゃない。お前はファナ姫にとって邪魔なんだよ。」

「・・・っ!!!!!」

俺が・・・ファナにとって邪魔な存在?

「お前がいなければ姫も然るべき相手を夫とし、晴れてこの国の国王となれるんだ。」

俺が居なかったら?

俺がいない方が姫は幸せ?

「それに姫は常に命を狙われる位置にある。もしも今誰かが襲ってきたとして、お前は姫を守れるか?」

守れ・・ない・・・。

今の俺じゃ、ファナを守ることなんてできない。

「お前ができることは姫を守ることだろう?違うか?」

違わない。

「今のお前が姫のそばにいたって、ただの足でまといでしかない。」

・・・。

「お前は姫を守るためにいるんだ。たとえ自分の命を犠牲にしたとしても。一生姫を守り続けられるような男になれ。」

くそっ。

なんかこいつのいいなりみたいじゃん。

「わかったよ。俺、行く。」

「そうか。カイならそう言ってくれると思っていた。3年だ。それで多くのことを学んでこい。出発は明日の朝だ。」

なんとなく、出発の時は予想がついていた。

将軍のことだ。

すぐに出発させるに決まっている。

「もう行っていい?」

「ああ。」

また将軍の嫌いなところをみつけた。

俺のことなんかなんでもお見通しって態度。



そうして俺は将軍の部屋を後にした。