とある國のヒメ


「お前今日誕生日だってな。」

・・・?

「そうですけど?」

「ファナ姫にお祝いしてもらえるようじゃねーか。この後いくんだろ?」

「! あんたには関係ないだろっ。」

なんで知ってんだ?

「関係ないことなんてないね。ファナ姫はこの国の王女だ。今のところ、一番の有力な後継者・・・といってもいい。」

・・・有力な後継者?

将軍のファナの言い方がムカつく。

俺は思いっきり将軍を睨みつけた。

「おおっと、言い方が悪かったかな。」

口のはしだけで笑う。

絶対わざとだろ?

「・・・言い方を変えよう。姫さんはこの国にとってなくてはならない存在なんだよ。今はまだ10になったばかりの少女だが、あと5年も立ってみろ。もう立派な大人だ。」

・・・。

「そうなれば、ファナ姫にもそろそろ夫となるものが必要になるだろう?もちろん、相手は然るべき者でなくてはならない。」