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「カイ、久しぶりだな。」
「俺はあんたに会いたくなかったんですけどね。」
俺はエレボス将軍が嫌いだ。
自分の出世や利益のためには目的や手段も選ばない。
その気になれば、自分のために国の一つや二つ滅ぼしかねないんじゃないかと思う。
「まぁそう言うんじゃない。実は、わが国と鹿央国(カオウ国)との国境あたりに人出が足りないんだ。」
「それで?」
「国境を侵されないように、兵士が必要だろう?そんなわけでこの王宮の兵の中から向かわせることになってね。」
「・・・それで?」
将軍の言いたいことはわかったが、それでもなお質問を続ける。
「もうわかるだろう。お前には、国境へ兵士として行ってもらいたい。」
「嫌だといったら?」
「困るなぁ・・・。でもお前は行くよ。」
「俺はいかない。」
「ふん。とにかく話を聞け。まだ続きがある。」
もう聞きたくなんてない。
俺はそんな生きて帰ることができるかわからないところなんていかねぇ。

