とある國のヒメ


「カイ?いないの?」

ファナは怖さを振り払うために、声に出して呼んでみた。

けれど、カイがいる様子はない。

これ以上さがしても無駄だと感じた私は、自分の部屋に戻ることにした。




・・・結局会えなかったな。

また後でって言ったのに、どこに行ったのだろう。

お祝いしたかったのに。

一人部屋に戻った私は、椅子に座りながら手足をバタつかせていた。

・・・暇だなぁ。

何気なしに天井を見上げる。

なにも、変わったところなんて無いけれど。




コンッ...

「何?」

窓に小石のようなものがぶつかった音がした。