「ファナ、あなたに向けられた求婚の文よ。」
「え?」
キュウコン?
求婚って・・・コレ結婚の申し込みの文?
「ファナもそろそろ結婚する年齢かな~。」
なんて、お父様がのんきにいってる。
「私、まだ10よ。」
「あら、私がお父様に嫁いだのは12になったばかりの時だったわ~。」
「でもファナはこんなあったこともない人なんていやだわ。本当に好きになった人と結婚したい!」
「まぁとりあえず落ち着きなさい。別にすぐ結婚するわけじゃないんだ。」
でもっ・・・。
なぜかふとカイの顔が頭に浮かんだ。
なんでカイの顔が出てくるのかしら・・・?
ファナは頭に浮かんだものをすぐに消した。
「とりあえず今日は求婚の文が来ているとおまえに伝えたかったんだよ。」
そうしてファナはお父様の部屋を後にした。
あの文はお母様に持っておきなさいって強引に押し付けられ、今もファナが持ったままだ。
求婚の文が5通もくるなんて・・・。
文に書かれていた相手の名前は、どれも聞いたことも見たこともないものだった。
カイにもう一度会いに行きたいけど、この文を見られたくないので、一度ファナの部屋に行ってから会いにいくことにしよう。
そう思い、私は足早に部屋に向かった。

