「それで、呼び出したわけなんだが・・・。」
なに?これ。
お父様は幾つかの文をファナに差し出した。
見たところ変わったところはない。
中に何が書いてあるのかしら・・・。
ってゆうか、誰が誰に宛てた文?
「この文はなあに?」
「ファナ宛てに届いた文だよ。読んでみるかい?」
「呼んでいいのっ?」
ファナは早速文を広げる。
文には、歯の浮くようなセリフがズラリと並んでいた。
『あなたを一目見た時から私の心はあなたに奪われてしまったのです。』
『もう一度あなたに会いたい。』
『その華奢な肩を私が抱きしめたら壊れてしまうでしょうか?』
どの文も、そんな言葉で埋め尽くされていた。
・・・。
ナニ?コレ?
しかもダレ?
なぜか背筋にゾワっとしたものを感じた。
「お父様、これ何?」
「それはね・・・。」
お父様ではなく、お母様が代わりに口を開く。
そこに続く言葉は、思いもしない言葉だった・・・。

