あたしはドアに向かって歩いた。 一歩ずつ、確実に。 近づくにつれ、男女の声が聞こえる。 二人とも苛立った口調で言い合っている。 それを聞いた途端、急に不安になり足が止まった。 すると後ろから頭をポンッと叩かれた。 振り替えると優しい笑みを浮かべた憐。 行ける―…。 今なら行ける―…。