「またまた……」

と独りでブツブツ言ってる空をほっておき俺は階段を降りる。

「おいっ待てよ、独りでブツブツ言ってるなんて俺変な人になるじゃんか!」

「お前は元々変な奴だろ。」

と言い返すと「ひっでぇ」とか何とか言われたがとりあえず無視だ無視。

「ところで空は俺になんのようだ?しょうもない用事もしくはそれ以外の用事だったら殴るからな。」

「わかった……ていうか俺どっちにしろ殴られるじゃん。」

こいつ返事をしてから気づくなんてアホだなアホ、こいつの脳みそは猿並みだ、いやこいつを猿に例えたら猿にも失礼だな。

など考えていると

「あのさぁ花音ちゃんのことなんだけど……」

空の口から出るはずもない愛しい彼女の名前が出た。

「おいっお前今なんて……花音って言ったか?」

一応確認のためもう一度聞いてみる。