「静かに!」

委員長の一言でみんなが我にかえったように黙り込む。

鶴の一声とはこのことだ。

ていうか今の私にとってこの鶴の一声もといい、委員長の声は拓哉に告白するのが近づくだけで何のリミットもない…

「じゃあ好きな人教えあいしてもらいましょうか。」

げっ…。委員長私の好きな人知ってるくせに、ひどいよ…

私が心の中で文句を言ってると

「おい。」

と不意に拓哉が私に声をかけてきた。

「な、なによ。」

突然声をかけられたため、思わず声が裏返る。

「お前さっきから何1人で百面相してんだ?はたから見たらお前かなり変な奴だぞ。まっもともと変な奴だからしょうがねぇか。」

カッチーン。

「なによ、変な奴って。変な奴の拓哉に言われたくないわよ。」

私は皆に見られてるのにも関わらず拓哉に言い返すので必死だった。