そんなのわかってた。

クラスのムードメーカの拓哉。

王子の次にかっこいいと言われる拓哉。

誰にでも優しい拓哉。

こんな完璧な拓哉が私を見るはずないんだ…

「花梨?………花梨ってば!」

「あっごめん。」

「どうしたの?」

「あっうん。」

やっぱり七海には言わないとね。

「あのねー「はい。くじひいて。」

話そうとすると私達の前にくじを持った委員長がたっていた。

「早くひいて」

「あっごめんなさい。」

と七海が言ったので、私も七海に続いて軽く「ごめん」と謝っておいた。