「ねぇ聞いてるんだけど無視?」

ジリジリと近づいてくる天宮くん。

反射的に私も後ろにさがっていた。

ドンッ。私の後ろはもう本棚。逃げ道はない。

「ねぇ?キスされるのそんなに嫌だった?」
ッ…そんなわけない。貴方が好きなのに…
「ねぇ?やっぱり嫌だったんでしょ?黙ってるってことは話たくもないわけ?」

「ッ違ぅ…」

「じゃっなんで?………俺は君が好きなんだけど」