「沙那。おはよー」

「…おはよー」

「ん?何か元気ないけど、どうしたの?」

と言って私の前の席に座った。

間宮亜依〈まみやあい〉中学からずっと一緒で大事な親友。

優しいだけじゃなく、しっかり者。

しかも頭がいい。

「亜依~」

亜依に泣きながら抱きつく。

「ど、どうしたの?」

びっくりしながらも、亜依は私の背中をポンポンと叩いた。