ゆっくり唇が離れて、目を開ける。

「「アップルパイの味」」

と言ってお互いクスクス笑いながら微笑む。

嬉しさと愛しさが込み上げてきて、哀川くんに抱きついた。

「どうした?」

「うんん。何でもない」

「そう?あ…」

「どうしたの?」

「今、8時30分なんだな」

と哀川くん。