「私と同じクラスに、先生と似ている男の子が居るんです。
名字も哀川で一緒だし。
だから弟なのかなと…」

私が言い終わる前に、先生がいきなり笑い出した。

「先生?」

「なるほどね。弟ときたか」

さらにクスクス。

「え?」

先生は笑いながら私を見る。

「バレるかな?とは思ってたけど、気づいてないとはね」

そう言いながら眼鏡を外した。