「…そうだけど」

「それにね」

ニコッと笑ってママが持っていた紙を、私の目の前に置いた。

「…この点数は何?」

「あ…」

それは私が前回に受けた、模試の結果だった。

「沙那」

「ゴミ箱に捨てたのに…」

「甘いわね」

「……」

ママ、目が笑ってない。

「しばらくは、ママの言うこと聞いてもらいます」