「…ちょっとだけ期待してみるかな」

どうせ勉強しないといけないし。

もしイケメンじゃなくても、苦手な数学が克服出来るなら、私的には良いことだしね。

それに…一応、来年は受験だし。

「頑張ってみる」

「うん。もし家庭教師がイケメンじゃなかったら、沙那が大好きなケーキ、奢ってあげるからね」

ニコニコ笑いながら、亜依が私の頭を優しく撫でた。