私はビクビクと怯えながら奥へ奥へ進む 月明かりを頼りに… 「…にしても変だな」 誰も近づかない、ましてや中に入ろうとする人間がいたはずがない屋敷は意外にも綺麗な状況だ 埃っぽいが誰かがこの間まで使われていたようにさえ感じてしまいそうになる…… 「黒川さん…」 彼の名を呼ぶが返事はかえっては来ない 「…階段がある」 私は2階に上がってみる事に…… 黒川さんは1階にはいないような気がしたのだ