「?……私は…」
不思議に思ったが突っ込まず自分も名乗ろうとすれば…
「…美香ちゃん、だね」
「えっ…?……なんで」
どうして私の名を教えてないのに知ってるの?
謎めいた黒川さんが
怖くなってきた
そんな私の心情を見透すように… そしてこの様子を楽しむように黒川さんはニコリと笑い、
「…それ」
指をさされた物を見てみると私の鞄についていた ストラップだった
そこには [ MIKA ] と
記されていた
「あっ………。」
「今、僕の事怖いとおもった?」
「そ、そそんな事はッ!!」
完全にばれてるッ!…
私は失礼な事を思ってしまった自分が恥ずかしくなりつつ必死に首をブンブンと横に振る


