おばさんは薄暗い道の先にある古屋敷を指差していた。
…テレビ局の人達は無謀にも屋敷の前まで行っていて近所の人は少し離れた所で見守っている
私はこの間の恐怖心はあるもののちらっと幽霊屋敷の窓を見てみたら…
「…ッ!!!?」
また……いた………
黒い影が私を見つめるようにして立っていた
怖くなり目を反らしおばさんを見るとおばさんも窓の方を見ていた。
「おばさん…」
「――どうしたの?
そんな青い顔して…」
おばさんにはあの人影が 見えないのッ!?
確かに同じ所を見ていたはずなのに。
もう一度窓を見上げるが……見間違いではない
確かに人影は存在している… もし、あの窓に光を照らせば正体が分かるのではないか……
そう思ったが次の瞬間には何もなくなっていた
「……………」


