私の言葉を遮るように先生が私達を呼んだ 「あ、はい!!! 美香ちゃん行こう」 「……うん」 納得いかなくて立ち続ける私を早紀ちゃんは半ば強引に引っ張り出した まだ若干疑問は残るもののその場を後にせざるを得ない私は体育館に入った 何も知らずに… 私を見つめる熱のこもった彼からの視線… 闇の中から私を見守るように存在していた人物に 私は子供過ぎたのかもしれない 歯車がゆっくりと、ジリジリと音をたてながら狂い始めていたのに 何も気づかずに笑っていた もし、未来がわかっていたのなら…