「ねぇ。フォールス」
「…何だ」
「―…フォールスが言ってたアイツの嫁って…」
…ミシェルの事なの?
私は気になっていたが言葉に詰まり続きが言えない。
そんな私にフォールスは平然と言った。
「ああ…ミシェルの事だ」
「そう…だよね」
……分かってたことなのに何でなんだろう。
モヤモヤして気持ちがすっきりしない
知らぬ内に足が止まっていて気付いたフォールスが…
「お前、もしかして…」
そう言ってフォールスも立ち止まり私を見ていた。
「…何?」
「―…………いや。何でもない。置いてくぞ」
フォールスは考えこんでいたがさっさと歩いて行ってしまい私は追いかける他なかった。


