すると男は驚いたような表情をした。
本当にアスランとは正反対だな…。
表情が豊かって言うか…
「お前、アイツの所に行くんじゃないのか?」
「貴方にとってのアイツって誰?」
名前を言ってくれなきゃ誰か分からないし。
「アイツはアイツだ。」
「だから、誰?」
あ。ヤバい。苛立ってきた…。
「アイツだよ。」
意地をはった子供のように断固として名前を言わない。
私のこめかみが段々とピクピクし出し…
「だから誰だって聞いてるでしょーッ!!!」
そう言うと同時に男の頬を力一杯つまんでやった。
「イ゙デデデ……ッ!?」
早く言わないから駄目なのよッ!
男はまさか私にやられるとは思っていなかったようでされるがままになっていた…。


