なんと私の前に… 「嘘、でしょ………」 月光に照らされ、瞳をギラつかせている獣がいた 「………」 高い天井も目の前の獣の背丈では窮屈そうな程デカイ… 信じられない光景に口をあんぐり開け呆然としてしまっていた 「…ガゥオオオオ!」 再び雄叫びをあげた獣に我に返りほぼ本能的に走り出していた 「ぎゃ~ーーーーーッ!!! 助けてーーッ」 私の叫びと獣の雄叫びが混ざりあって城内に響き渡っていた