私はまたも変なお化けに遭遇してしまい部屋から一目散に逃げた ―――――… 「…はぁ……ダメ… 体力が……」 さっきから全力で走っているせいで殆ど体力が残されていない 「なんなのよ…この城は」 迷路のようになっている廊下を考えもなしに走りまくったおかげで迷子だ おまけに私には次に現れるお化けを予想もできないためその恐怖心が襲ってくる 「だれか普通の人はいないの…」 私の切実な願いを聞いてくれる相手はいなかった