『…透けてる?』 私の手…体は半透明になっていた ―手の感触はある… 握ったり離したり、動かそうとすれば問題なく動かせれる しかしこの街の人達は私の体を通り抜けていく どうやら私はこの夢の中では透明人間らしい… ―自分の手は体に触れれるのだけど 『…良い気分でもないね』 自分の体に誰か知らない人…それも大勢、すり抜けられて不機嫌になる… 普通に喋っても誰も気づかない… 私にとって面白い話ではなかった