海上船内物語





「一応“狗”だからな。海賊連盟、と言うものは潰しておく。だが、俺はシーザとカイルを必ず拾ってみせるからな」


アキは鼻でリゲを小馬鹿にしながら、そのまま去って行ってしまった。




「・・・・・・・・・クッソ!!」


リゲは去って行くアキを見つめながら、大理石の机を叩く。




暖かな風がリゲの髪を靡かせた。