今日の午前の授業は、昨日にはない教科がいろいろあった。 知らない先生とか、今までやっていた授業の内容とか、丁寧に雪奈と由香里が教えてくれた。 「あの先生、よく字間違ってるから気をつけて!」 「理科の先生、怒らせるとすっごく怖いんだよ!」 素直に思った。 ――...この人たちは、優しい人たちだって。 ずっと待ち焦がれていた、 そんなような存在。