鳴り響く三味線の音。



「お晩どすえ。ようお出でにならはれましたぁ。旦さん達のお相手をさせて頂きます、君菊どす。どうぞ楽しんでおくんなまし。料理も直ぐに参りますぇ。」



松島屋から島原に移って3年、君菊、22歳の秋。


土方と別れて3年が立ち、咲は美しい芸妓になった。
結婚を避けるべく、松島を移り、あの島原へ…。




「土方はんも…もう28かぁ…。」

24だった土方はん…28にもなり、今頃お琴さんと…。