幕末恋絵巻〜叶わなかった運命の恋〜 土方歳三 君菊 編

なんだろう。


また貴方の香りに包まれながら涙を流す。
また羽織り…洗わなくちゃ…。




「仕方ない事なんだよ!親の言う事は…「お琴さんはお役人さんと一緒です。」


訴える様にして、彼にしがみつく。
「なんで…。なんでお琴さんはもう結婚…「別れた。違う女を嫁にしたいらしい…。」「ッ…!」




話が続く。
「芸妓を嫁にしたいらしい。お琴は、生まれつき赤ん坊が産めないからな。お前のトコの芸妓で嫁の申し出があった奴、いるんか?」「……たし………。」「は?」








考えられなかった。

「私がその芸妓ッ…。」「はぁ?」








土方さん?


私達は出会ってはいけなかった。

貴方に恋した事自体、奇跡。


どうか…幸せに。