幕末恋絵巻〜叶わなかった運命の恋〜 土方歳三 君菊 編

「ふざけんなぁ!小娘如きがぁ!」


「ッあっ!」「咲!?」
飛び散る真っ赤な血、血。
刀は私の腕の肉をパッツリ切り裂いた。
慌てて抑えるが、指と指の間からは、血が流れ続ける。

「長州野郎。等々この俺を怒らせちまったな…。覚悟は良いんだよなぁ?」
土方さんの低いく、寒気のする声。
だがこの辺で私は痛みの余り、気を失った。