「はぁ?土方だぁ?」
「ったく…。四国屋、池田屋、まさか松島屋まで使ってたとは…」
土方さん…。土方さん…?
一つ一つの声に涙が込み上げる。
「長州も…バカっきりだな。」
「なにを!」
「上手く幕府に化けたつもりだったが…。ばれちまったな。長州。」
「くっ!いつからわかっていた!」
「どうもこうもねぇ。今すぐそこの小娘を離し上がれ!」
「おめえには関係ねぇ!この娘がどうなってもイイなら来い!」
「きゃぁっ!」
首に突きつけられる、鋭い刀。
どうにもできない。
土方さん…!
「クソッタレが!」
私は自分でもビックリするような行動にでた。

ガブッ!

「イッテェ!クソ!」
腕を噛むのは…余り良いものではなかった。