暫くたった頃、数十名の男が入って来た。
「おバンドすぇ…。今晩、旦那さん方のお相手をさせて頂きます、君菊どす。楽しんでおくんなマシィ。」「ほぉー。噂の君菊とやらはそちか!」
幕府のお役人も居て、かなり混雑していた。
「ほぉー。君菊さん、顔と言い、身体と言い、お綺麗だなぁ。」「まぁ。御上手で。」「はははははは!気に入ったぞ、はははははは!」
私はこの言葉の意味がわからなかった。

「ふむ。そう言えば、新選組の近藤やらは、どうするか。」
え?え?
「斬るか…。しかし…。斬り方と言うのも、幕府には大きな損害だがな。」
状況が読み込めない。だって…。新選組は幕府の見方のはず。
どうして近藤さんが狙われる…?
「そう言えば…。さっき見たのだが…。新選組の土方とやら。彼奴は本当に鬼の副長なのだろうか…。」
土方さんの名前を聞き、苦しくなる。
土方さん…。
「まぁ、彼奴も場合に寄っては斬ろう。」
「ッ…!」
土方さんが殺される!?
でも…。私はなにをしたらイイか分からない。
どうしよう…。
その時だった。