そのエリック王の言葉を聞いたハートとラッセルの脳裏に嫌な予感が過ぎった。


『ま、まさか…』


ラッセルはハートの顔を見た。


『ミ、ミーナ様!!』


ハートは心配を胸にミーナの隠れている一室へと全速力で走った。


そしてその後をラッセルが追いかけた。





『エリック王?どうかしたのですか?』


黙り込んで外を見つめているエリック王に、ミーナは戸惑いながら尋ねた。


『サラ…』


黙り込んでいたエリック王がボソッと呟いた。


『エリック…王?』


ミーナは心配して、様子のおかしいエリック王に歩みよった。


『お前が…お前が…サラ…なのか…』


エリック王は、歩み寄って来るミーナに呟いた。