『ハート姉ちゃん!!』
遠くからジンタがそんなハートを呼んでいた。
『あ、いた!!ミーナちゃんが呼んでるよ…ハート姉ちゃん?』
ハートを見つけて、駆け付けてきたジンタが様子の違うハートを気にかけた。
『えっ?あ、ジンタ…』
ハートはジンタに気づいた。
『ミーナちゃんが呼んでるよ、行こう』
ジンタはそう言って、ハートの手を引っ張った。
『あ、うん…』
ハートはジンタに手を引っ張られながら、ラッセルの幻がいた方向をふと見た。
『ラッセル…ありがとね』
ハートはペンダントを握りしめながら、優しく微笑んだ。


