ヴァンパイアヒューマン−桜−



そしてミーナは丘を降りて、宴の中に戻ろうとしたとき、丘の下でジャックが一人で小岩に座って手紙を読んでいた。


『ジャック?』


ミーナはそんなジャックに声をかけた。


ミーナに気づいたジャックは手紙をスッとしまった。


『ガルディニア王からの手紙ね…』


ミーナはそう言ってジャックに笑顔を見せた。


『はい…』


ジャックはミーナの笑顔に答えるように笑顔を見せた。


ミーナはそれ以上何も聞かずにその場を立ち去ろうとした。


『あ、ミーナ様!!』


ジャックはミーナを呼び止めた。


ミーナは足を止め、振り返った。