『よーし、今夜はヴァンパイアを倒したお祝いに宴だぁ!!ずっとずっとここのところ不安や心配ばかりだったから、おおいに騒ごう!!』
国民の一人がそう提案すると、ほかの国民たちはおおいに賛成した。
すぐに宴の準備が進められ、久方ぶりのお祭りモードに国民たちは今までの悲しみや恐怖を忘れるかのようにはしゃいだ。
国民たちは存分に楽しんだ。
国民たちとしばしの宴を楽しんでいたミーナは、国民たちから静かに離れ丘の上にあるグラバお墓に足を運んだ。
グラバのお墓は月明かりに照らされていた。
『パパ…ただいま。あたし…無事に返ってきたよ…無事に…』
ミーナはそう言って手を合わせながらお墓を見つめた。


