『ハート、ただいま』


ミーナはハートに笑顔を見せた。


『ハクじぃから連絡を貰って、ミーナ様の帰りを心待ちにしておりました。無事で…無事で本当に良かったです…』


ハートは目から涙を流して、ミーナに抱き着いた。


『ハート…』


ミーナはそんなハートを見て優しく微笑んだ。


『ジャック、よくミーナ様をお守りしたな』


ユンじぃがそう言って、ジャックの背中を軽く叩いた。


『イタタタ…ケガが治ってないんです。お手柔らかにお願いします』


ジャックは顔を軽くしかめながら言った。


『すまなかったの。すぐに城医に治療させよう』


ユンじぃはそう言って、ジャックの手を引っ張り城医の元へ連れていった。