ヴァンパイアヒューマン−桜−



最大限のパワーを両手に集めたヴィルグロースは不敵な笑みを見せた。


『これで終わりです!!』


ヴィルグロースはそう言って、最大限のパワーを集めた衝撃波を放とうとした。


弱り切っているジャックとミーナの二人は動けなかった。


そしてヴィルグロースが衝撃波を放つその瞬間、ヴィルグロースは目を大きく見開き驚いた。


ヴィルグロースが見つめるその先には、光に包まれているサラの姿があった。


ミーナとジャックをかばうかのように、二人の前で両手を左右に大きく広げてサラは立っていた。


『サ、サラ…』


ヴィルグロースは声が震えていた。