『それは…』
ジャックは言葉が詰まった。
『答えられないのか?ヒューマンが…ヒューマンが勝手に抱いたヴァンパイアの姿…それが全てだったんだ!!だから私はそんなヒューマンたちを許しはしない…許しはしない!!』
ヴィルグロースがそう叫ぶと、ヴィルグロースのパワーが暴発し、辺り一面に真空刃が飛び散った。
『くっ…』
ジャックはボロボロの体で、飛び散る真空刃からミーナを守るために、起き上がれないでいるミーナに覆いかぶさるようにかばった。
『そんなボロボロの体でよく守りますね…よく…』
そう言ったヴィルグロースは悲しげな表情を見せた。


