『大丈夫…クロードは大丈夫。あたしはクロードを信じてるから…』 ミーナはそう言って、ジャックに笑顔を見せた。 二人は颯爽と黒闇の城へと向かった。 黒闇の城― 黒い煉瓦で造られたお城。 そのお城の周りを、黒いモヤみたいな物が包み込んでいた。 辺りにはコウモリたちが飛び回り、より不気味な雰囲気を醸し出していた。 『黒闇の城…。不気味な城ですね…』 お城を見上げたジャックは、背筋が凍りそうな感じだった。 『ここに…ここにヴィルグロースがいるのね』 ミーナは黒く不気味な城を見上げた。