『さてと…』


ミーナはゆっくりと立ち上がった。


『ミーナ様?』


ジャックはミーナを見つめた。


『ずっとずっとこの国に留まって…ずっとずっと前みたいにみんなと暮らしていたいけど…でも今のあたしにはそれは許されない。まだ終わった訳じゃないから…』


ミーナはそう言って、拳を握りしめた。


『ミーナ様…私は最後まであなたにお供し、最後まであなたをお守りします』


ジャックはそう言ってミーナが握りしめる拳を優しく握りしめた。


『ジャック、ありがとう』


ミーナは笑顔で言った。


『俺も最後までお供しますよ』


二人の背後から声が聞こえた。