『うおぉぉぉ!!』


ラッセルは大きな叫びを声をあげながら、こんぼうを勢いよく振り回し城門の扉をぶち破った。


『何事だぁ!!』


城門をぶち破った大きな音と、ラッセルの度迫力の大声に気付いた盗賊たちが、城門へと走って集まって来た。


ラッセルは城門をくぐり抜け、トライバスタン城の入口で足を止めた。


ラッセルが見回すと、ザッと数百人の盗賊たちがもう目の前に集まっていた。


『何者だ、お前!!』


盗賊の一人が尋ねた。


『バゼルの首を貰いに来た!!』


ラッセルは大声で叫んだ。


『何を寝ぼけた事を!!かかれ!!』


その声に盗賊たちは、ラッセルに向かっていった。