『あたしの目に映る人達には笑顔でいてもらいたい。何があってもその人達の笑顔をあたしは守りたい。もう、悲しんでる人の姿は見たくないから…』


ミーナはそう言って唇を噛んだ。


『ミーナ様…』


そんなミーナの姿をハートは見つめた。


『ラッセル、ハート…トライバスタン城へ…バゼルの所へ行こう!!』


ミーナは二人に呼び掛けた。


『ミーナ様…。でも相手は世界一の一大勢力を持つ盗賊集団…』


ハートがそう言いかけると、ラッセルが割って入った。


『行きましょう、ミーナ様』


ラッセルはそう言って立ち上がった。