『てめら、ふざけんな!!ジンタはまだ12歳の子供なんだぞ!!その子供が一人でバゼルから国を取り戻そうとしているのに、大人のお前たちが何を言ってるんだ!!』


ラッセルは村民たちに向かって大声で怒鳴った。


『何と言われようとワシらは生きたいからな…奴らには逆らわん。ジンタを見捨てることもワシらはしたくない…だから、ジンタを連れてこのトライバスタンを出ていってくれ。頼む』


そう言って、ズブと村民たちはミーナたちに頭を下げ歩き去った。


『くそっ!!』


話を聞いたラッセルは近くにあった木の桶を蹴り飛ばし、ウサ晴らしをした。


『ミーナ様、どう致します?』


ハートはこれからの事をミーナに相談した。