ヴァンパイアヒューマン−桜−



『何?意味のわからない事を言いやがって…まあ、良い。ジンタ、今回は邪魔者が入ったからこれまでだ。良いな、お前には盗みという手段でしか金品を集められないんだ、さっさと金品集めて俺達からこの国を手に入れろよ、ハッハハハ』


バゼルは高笑いをしながら数人の手下達と去って行った。


『く…くそっ!!』


ジンタは悔しがりながら、自分の右拳を地面にたたき付けた。


『ジンタ…一体何があったの?』


一部始終をみていたミーナがジンタに尋ねた。


『何でもないよ…』


ジンタは悔しそうだった。


『何でもない訳ないでしょ?』


ハートはジンタを心配していた。