ハートとラッセルは何も言い返せずにいた。


『自分たちが仲間の死を悲しんだ事を知っているから、同じような事をしたくなかったのよ。だからヴァンパイアたちはただ逃げる事しかしなかった。全て始まりはヒューマンが悪いのよ…』


リリアはそう言って、サクラと楽しそうに遊んでいる少女サラを見つめた。


ハートとラッセルも言葉を失くしながらそんなサラを見つめた。


そんなサラは楽しそうに、ただ無邪気にサクラと笑っていた。


『やい、化け物!!』


そんなサラの所に5人の子供がやってきた。


『えっ!?』


サラは5人の子供に気付いた。


『お前まだこの辺りをうろついていたのかよ。さっさときえろよ!!』


子供たちはサラに石を投げ付けた。