『うるさい!!貴様は黙っていろ!!俺は…俺はガルディニアの王子リュートだ…病気のガルディニア王が死ねば、次期ガルディニア王はこの俺なんだぞ!!なのに…なのにどうして…くそっ!!』


リュートは形相を変え、ナズナを押し倒し階段を駆け上がって行った。


『リュート様…』


押し倒されたナズナは地面に座り込みながら、去って行くリュートを見つめた。


その頃ミーナたちは…


『まだ地上に出られないのか?』


地下水路を進むラッセルがジンタに尋ねた。


『もうすぐさ』


ジンタは素っ気なく答えた。


『でも、ジンタ。俺たちを助けに来てくれてありがとな』


ラッセルはジンタに御礼を言った。