『グラバドールだぁ?そんな所のお嬢さんがわざわざここまで何しに来たんだ?』


バダックはそう尋ねながら部屋に入り、80サイズくらいの桶を手に取りまた外へと出た。


『あの…あたしたち、ジャックっという剣士を捜しているんです。情報ではその剣士がこの森に入っていったって聞いて…』


ミーナは、桶を片手に丸太小屋の周りを歩くバタックについて歩きながら話した。


『悪いがここにはそんな剣士など来ていない。第一ここは通称“迷いの森”と呼ばれている森。この森に詳しい者しかここまで辿り着けないからな』


バダックは話しながら桶に入っているエサをまき、小鳥たちに与えた。


小鳥たちはエサをまくバダックに寄って来た。