『あ、赤い目!!まさか…まさか貴様…』


サラの顔を覗き込んだ盗賊は、サラの目を見て驚き後退りをした。


『バゼル、こいつ赤い目をしてる…この女、ヴァンパイアだ!!間違いない!!』


盗賊はバゼルに大声で告げた。


『何?ヴァンパイアだと!?』


バゼルは驚いた表情を見せた。


『その子を放しなさい』


サラはミーナの頭を撫でていた盗賊にもう一度告げた。


『ヴァンパイアの言うことなんて聞いてたまるかよ』


ミーナの頭を撫でていた盗賊は不敵な笑みを浮かべながら告げた。


すると、そんなミーナと盗賊のもとにバゼルが歩み寄った。


『まさかヴァンパイアがまだこの世にいるとはビックリだよ。なあ、ヴァンパイアさん…コイツを放して欲しいか?』


バゼルは不敵な笑みを浮かべながらサラに尋ねた。