うーん………なんなんだろう…

天使にはどんな質問をしたら………




「うあづづづっっに゙がっっっ!」


そんな風に考えていた時再び悲鳴がする。

「えぇっ!?飲んだの!?まだ砂糖もミルクもいれてないのに!?」
「す……すみまふぇん……」


……かなり熱かったらしい。
表情がまだ深刻なままだ。


「…あのさ?質問してもいい?」
「ふぇ…?あ、はい。どうぞ」


天使はそう言って私を見た。

髪は短く栗色でふわふわ。瞳は透き通った瑠璃色。
背中には天使らしい純白の羽がある。







まぁ天使なんだけど。





とりあえずその天使がなんでいるのか、かな



「君はどうしてここに来たの?」
「ここに来た理由、ですか?」


奏の問いに天使はすぐに答えた。

「お仕事をするためです」
「お仕事って?」

奏が重ねて聴くと、僅かに困った顔をする。

「あの、すみません。奏さんは僕が見えるんですよね?」
「え?うん。見えるけど…」


また天使が考えてる……
なんかすごく真面目そうだな……

奏はそう思ったが、その考えはすぐに覆される。

「……あ、カップ戻しときますね」

そう言って歩き出した瞬間、



ずるっっっ



「ふぎゃぅっ!!」
「え!?あ゙っ!きゃー!!」

奏も飛び出し、落ちる寸前のカップをキャッチした。

「だ…大丈夫…??」
「うぅぅ…痛い…」


起き上がった彼は涙目になっている。





  か………っ!!!!






 違う違う!可愛いなんて思ってない!!
 大丈夫か自分!!!